うるしのはなし

蒔絵教室210511
うるしのはなし · 2021/05/13
3月に緊急事態宣言が出て以来、 2ヶ月ぶりに蒔絵教室(習うほう)が再開されました。    伝統工芸木炭生産技術保存会 さんから 取り寄せた 「駿河炭mini」で針炭を作りました。   樹皮に近い外輪の部分を切り落とし、 道管の走る方向に刃を入れて 細長くカットします。 研ぎ炭をつくる際に出る細かい炭粉も、 乳鉢で擦って炭粉研ぎや蒔絵の高上げに使用します。...

うるしのはなし · 2020/01/19
金継ぎの「やり直し」を 依頼されました お客さま自身が 見よう見まねでやった 接着剤と合金粉のお直し とれてきたので 漆でやり直してほしい、と いったん、前のお直しを全てとる必要があるので お湯で煮て、 カッターで削っています そもそも金継ぎは 漆の接着力を利用して 焼物の割れや欠けやヒビを くっつけたり埋めたりするもので 日本人が縄文時代から...

うるしのはなし · 2019/12/07
漆器の修繕や金継ぎに利用する 刻苧(こくそ)漆 刻苧とは 糊と木粉(きのこ、粒子の細かいおがくず)を 練り合わせて作る 自然素材のパテで 木工品の欠けやヒビを埋めるのに 広く使われます そこに生漆(きうるし)を混ぜると 「刻苧漆」になります その前準備として、 木粉をから炒りして水分を飛ばすんだよ、 と師匠に教わりました 恐らくパテが乾いたあとの...

自宅アトリエの窓辺に置いた金継ぎのマグカップ
うるしのはなし · 2019/03/11
「震災で壊れた器がどうしても捨てられなくて、ずっと持っているんです」 そう言って、金継ぎ教室に問合せや参加をしてくださる方が沢山いらっしゃいます。 8年経っても・・・と言う人もいるかもしれません。 でも時間の長さは、あまり問題ではないように感じます。 その人にとって、 その器は、思い出の中で壊れていない。...

うるしのはなし · 2018/12/22
セルバ泉中央のチャレンジショップに 参加させていただいてから 3ヶ月が経とうとしています。 作家が自ら経営、販売するという 今まで経験のなかったシステムです。 先輩方にていねいに 研修をしていただいたおかげで、 時々ミスもしながらですが マニュアルに頼らず 動けるくらいになってきました。 先日、お当番でお店にいたときに、...

うるしのはなし · 2018/09/19
金木犀が香る季節になりました 今日も日中は、さわやかな秋空でした   それにしてもことしの夏は、 本当に暑かったですね   東北の中では比較的、 夏涼しい仙台ですが 今年の夏は私の工房も 日中は30度超、 湿度計が90%とか、 見たことない数字を叩き出し。   なので仕事場に、ほとんどいませんでした (言い訳。。)

うるしのはなし · 2018/05/19
5/15の「お椀のお直し」に読者の方からいくつかコメントをいただいて、 また色んなことを感じました。 ちょっと長くなりますが、まとめておきます。 ***引用*** コメント1) こんにちは。無知を晒しますが、お椀って直せるのですね。 とても感動しました。...

うるしのはなし · 2018/05/16
200年先も残るしごとを、と依頼されて 寺院の壁面を飾る漆パネルを製作している 先生のお手伝いをしています。    日本で発掘された世界最古の漆製品や 正倉院の宝物のことを考えるとき 現代の漆の世界の片隅にいる自分は 100年単位の時間感覚を持って 制作に臨んだら、 どんなモノづくりになるのかな。。。 500年後の人にぜひ見てほしいと思うものを...

うるしのはなし · 2018/05/15
依頼されたお椀のお直しが終了しました。長らくお待たせしてしまいました。

うるしのはなし · 2017/10/24
こんにちは、あとりえ青輝鳥です。 前回のブログで、漆はウルシノキの樹液を加工した塗料です、と説明しました。 日本の漆利用の歴史はとても古く(世界最古の漆製品は北海道で発掘)、縄文時代の漆塗りの櫛なんかも発掘されています。  ...

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