こんにちは、あとりえ青輝鳥です。
前回のブログで、漆はウルシノキの樹液を加工した塗料です、と説明しました。
日本の漆利用の歴史はとても古く(世界最古の漆製品は北海道で発掘)、縄文時代の漆塗りの櫛なんかも発掘されています。
また、顔料を混ぜてさまざまな色が作れるので、絵の具のように模様を描いたりもできますし、装飾用の金箔を貼ったり、貝殻や卵の殻を貼ったりする接着剤にもなります。
漆工芸の多様な表現は、この三つの特長を複合的に生かすことで可能になります。
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そうそう、壊れた陶器や磁器を漆で修復する「金継ぎ(きんつぎ)」の技術も、これらの特性を複合的に利用しています。
漆の持つ多様な表現―
どこから始めたらよいか分からないくらい広大なテーマですが、知っている範囲で、なるべく分かりやすくお話ししていけたらと思っています。
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